6人制と9人制の違い


(1) はじめに

 ご存知のように,バレーボールには6人制と9人制があります。
国際的には6人制ですが,日本国内で育った9人制バレーボールは,その愛好者も多く,特に家庭婦人いわゆるママさんバレーは9人制で,全国各地に非常に多くのチームがあります。
6人制と9人制はただ単にコート内のプレーヤーの人数が違うだけでなく,ルールや戦術にもいろいろな違いがあります。

(2) ルールの違い

 6人制と9人制での主なルールの違いは,以下のとおりです。
 なお,ルールやその取り扱いなどについては,毎年見直しがされています。下記に関しても正確なルールについては,JVAの発行する6人制/9人制バレーボール競技規則を確認してください。

項  目 6 人 制 9 人 制
得点 ・1セット25点先取。
・5セットマッチが基本。
5セットマッチの最終セットは15点先取。
・1セット21点先取。
・3セットマッチ
ポジション ・コート内の6人の選手は,所定のポジションが決まっており,サービスレシーブ時には,コート内でそのポジションに位置していなければならない。
・ポジションは,1ポイント毎に時計廻りにローテーションする。
・バックプレーヤーはブロック並びにアタックラインを越えてのアタックはできない。
・コート内の9人の選手は,どのポジションにいてもよく,サービスレシーブ時には,コート外に出ていてもよい。



・コート内の選手は誰でもブロック並びにアタックを行うことができる。
サービス ・サービスは1本。
・サービスがネットに当たって相手コートに入ってもよい。
・サービスは2本。
・サービスがネットに当たった場合は,フォールトになる。
サービス順 ・ローテーションに従って,バックライトの選手が行う。
・各セット毎に変更することができる。
・試合前に提出するサービス順に従って行う。
・サービス順はその試合を通じて変更できない。
ブロック ・ブロックでは,オーバーネットが認められる。
・ブロックでのワンタッチはその後の接触回数にはカウントされない。
・ブロックでも,オーバーネットは認められない。
・ブロックでのワンタッチも1回の接触回数としてカウントされる。
ネットプレー ・ボールがネットに触れた場合でも,接触回数は合計3回までである。 ・ボールがネットに触れた場合には,接触回数は合計4回まで許される。
メンバーチェンジ ・メンバーチェンジは1セット6回まで。 ・メンバーチェンジは1セット3回まで。